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色番021 砧青磁(きぬたせいじ)スカイブルー
空のように澄んだ青、玉のように色調の深い、かの昔最上とされた青磁の色。 |
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色番022 碾茶(てんちゃ)グリーン
淡い緑の色合いと甘い香、香ばしい味わいの京宇治茶の色。 |
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色番023 藤紫(ふじむらさき)グレープ
明治末〜大正時代に生まれた、ハイカラ好みの知性的な藤色。 |
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色番024 黄唐茶(きからちゃ)ブラウン
江戸前〜中期の流行り色。初期の小袖雛形地色に多く用いられました。 |
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色番025 勿忘草色(わすれなぐさいろ)マリンブルー
可憐で清々しい赴きに浪漫的な思いの込められた空の青。 |
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色番026 裏葉色(うらはいろ)セラドングリーン
葛の葉裏の銀がかった緑色。江戸町方好みのきものの色でもありました。 |
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色番027 里桜(さとざくら)ピンク
日本を代表する花の色。春爛漫の京都を象徴しています。 |
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色番028 金木犀(きんもくせい)イエロー
秋の気候の良い時に花が開き、花の香をただよわせます。 |
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色番029 鳥の子(とりのこ)ベージュ
鶏卵の殻の色に似ているから名付けられました。もとは重色目の名。 |
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色番030 紙屋紙(かみやがみ)グレー
反古紙を漉き返して用いた、淡墨色をした和紙の色。 |
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色番031 千草(ちぐさ)ネイビーブルー
つきぐさ(露草)の名から転訛した、緑味を含まぬ冴えた美しい青色。 |
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色番032 翁苔(おきなごけ)モスグリーン
低山地に多く生える、苔のような黄色味の深い萌黄色。 |
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色番033 蘇芳(すおう)ワイン
スオウの木を染色原料とした紫紅色。似せ紫としても用いられました。 |
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色番034 京鹿子(きょうかのこ)レッド
茜染の深い赤色。歌舞伎舞踊のひとつ「京鹿子娘道成寺」の衣装から。 |
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色番035 薔薇(しょうび)ローズピンク
薔薇(ばら)を古くは茨、薔薇(しょうび)と表し、その花弁の色。 |
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色番036 洒落柿(洒落柿)オレンジ
元禄頃までは晒柿と呼ばれていた色。江戸人が洒落てこの名で呼ぶようになりました。 |
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色番037 御納戸(おなんど)インディゴ
灰味の暗い青色。暗い処の意から付けられましたが、色名には諸説があります。 |
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色番038 檜皮(ひはだ)セピア
ひのきの皮の色からきた色名。戦国武将に愛された色でもあります。 |
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色番039 鴇羽色(ときはいろ)キューピットピンク
現在では絶滅しつつある国際保護鳥、鴇の風切羽のような薄い紅色。 |
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色番040 躑躅色(つつじいろ)ビビットピンク
赤いツツジの花弁の色で赤みの赤紫色に用いられます。
牡丹色とともに、赤紫系を表す伝統色名のひとつです。 |
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色番041 菜の花色(なのはないろ)ブリリアントイエロー
菜の花のような明るい黄色に用いられる色で、
山吹と共に黄色の花を代表する色名です。 |
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色番042 萌黄(もえぎ)フレッシュグリーン
新緑の草木が生気を帯び、萌え出るような色をいいます。
冴えた黄緑色を表す代表的な伝統色名に用いられます。
浅緑と同様に春の色の一つです。 |
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色番043 支子(くちなし)タンジャリン
紅花と支子の実により染色された色で、萱草色・柑子色も同様な色です。
支子の単一染は暖かみのあるやや赤色の黄色で、黄支子といわれます。
支子は「口無し」ということから「いわぬ色」ともいわれました。 |