|
京和傘「日吉屋」妻折野点傘(つまおれのだてがさ) 3.5尺
妻折(つまおれ)野点傘は傘の端の部分が湾曲したデザインになっており、ろくろ周辺には綺麗な飾り糸を多用しているのが特徴です。 古来は僧侶や貴族など身分の高い方に対する差し掛け傘として使用されていたもので、現在でもお寺や神社で催されるお祭りや、伝統行事で使用されております。 もちろん茶道でも欠くことのできない大事な道具として広く使われております。 黒染めの竹で作られた骨組みは、赤い高級美濃和紙の上に綺麗なコントラストを描いており、中棒とロクロは黒塗り仕上げです。 中棒の接続金具及び石突には磨き上げた真鍮を使用しており、小骨周りに施した複雑で美しい飾り糸と共に、きらびやかで優雅な姿を作り出しています。 色は伝統的な赤で、大きさは2.5尺(直径約1.5m)〜3.5尺(直径約1.9m)までの3種類があり、骨目は52本〜70本です。 屋外でご利用の場合は表面に亜麻仁油で油引き(防水)処理を致します。 柄はネジ式で2分割して収納できますので、保管場所にも困りません。 妻折は野点傘の普及品ですが、非常に雅やかで美しい和傘です。その特徴あるシルエットは独特の雰囲気を作り出し、金具の光沢と中棒の黒塗り、和紙の赤、そして色とりどりの飾り糸が織り成す色彩美は、和風の落ち着いた雰囲気の中にも重厚で華やかな貴族的美しさを醸し出します。 茶道や神社仏閣の伝統行事はもちろんのこと、旅館や、お茶屋さん、和食レストラン、お蕎麦屋さんなどの和風店舗でインテリアとして使用される事がもっとも多く、一番馴染みのある和傘と言えるかもしれません。和風結婚式で花嫁に差し掛ける事もあります。
※クリックすると拡大画像がご覧いただけます。
|
Copyright (C) 2013 INISHIE Inc. All Rights Reserved.
|